恋愛上手な女性になる方法
元型論

元型
人類は、時代や地域、人種を超えて潜在意識の中に共通する普遍的な心の構造の型を持っていて、その型は「元型」と呼ばれています。
アニムス
女性の潜在意識(心の中)には「アニムス」と呼ばれる理想の男性のイメージ(元型)が存在していて、そのイメージを通して現実の男性を見るから好きという感情が湧き出て、恋愛という現象が起こります。
元型は潜在意識下にあり、通常は無意識的で自覚することはできません。
投影
アニムスを通して相手の男性を見ることを「投影」といい、潜在意識(心の中)に抱いている理想の男性のイメージを現実の男性に映してしまい、自分の理想の男性だと思い込んでしまう心の動きです。
投影も潜在意識下のイメージ(元型)に対して起こる心の動きなので、通常は無意識的で自覚なく発生します。

恋愛の質を高めるために
投影により、好きになった相手の男性に対して、実際の男性の本質とは関係のない自分勝手な理想の男性像を見てしまいます。
付き合いが深まってきて、実際の相手の男性のことがわかってきて、「こんなはずじゃなかった」と思うとき、それは、アニムスという自分の理想の男性イメージを相手に投影していただけなのかもしれません。
また、心の中には「否定的なアニムス(自分の嫌いな男性イメージ)」も存在していて、否定的なアニムスを相手の男性に投影した場合は、実際の男性の本質に関係なく、その相手の男性を嫌悪することにもなります。
そうなったときに、自分は潜在意識(心の中)のアニムスを現実の相手の男性に投影しているのだと意識して(気付いて)、悪いのは相手の男性ではなく自分の潜在意識(心の中)に原因があるのかも考えて、現実も理想も否定的なアニムスも全て否定しないで受け入れて調和させることができれば、恋愛を上手に楽しむことができるようになります。
また、男性も心の中に理想や否定的な女性のイメージ(アニマと呼ばれる元型)を持っていて、そのイメージを通して現実の女性(あなたのこと)を見ているということを理解して、相手の男性と接していけば、恋愛の質を高めることができるでしょう。
内省、自己との対話
恋愛の質を向上させるために、内省、自己との対話が大切です。
通常の人間関係において、対話なしで相手の思いを知ることはできませんが、もちろん恋愛も例外ではありません。対話とは、一方的な主張を伝えるものではなくて、お互いの考えを調整することです。
人間関係の問題は、対話すれば回避することができる場合が多くありますが、それと同様に、個人的な問題も、自分自身との対話を大切にしていれば良好に保つことができるでしょう
アニムスの4つの発達段階
アニムスには4つの発達段階があり、その段階によって理想とする男性像が変わります。
自分の理想の男性のイメージから、あなたの潜在意識(心の中)にいるアニムスが、現在、発達のどの段階にあるのかがわかります。
- 力のアニムス
第1段階は、肉体的な力を持つアニムスです。男性像として、「力強い」「たくましい」という印象を持ち、それを体現している男性を求めるようになります。原始的で力強い男性に惹かれる傾向があると言えます。 - 行為のアニムス
第2段階として、行為のアニムスに発達します。強い意志や決意などを感じる男性に魅力を感じるようになります。力強さやたくましさといった肉体的な魅力ではなく、心理的な男性らしさに心惹かれることが多くなりやすいです。 - 言葉のアニムス
第3段階は、言語能力やワードセンス、論理性などのイメージを持つアニムスです。人の心を動かす言葉、知的でウィットに富んだ話し方などに魅力を感じるようになります。 - 意味のアニムス
第4段階は、意義や意味を与え、新しい視点や気づき与えるアニムスです。言葉での説明力だけではなく、裏側に込められた意味まで理解できる男性に惹かれます。
アニムスの発達段階と異性への憧れ
第1段階:力強い男性に憧れる
第2段階:決断力や行動力のある男性に憧れる
第3段階:理知的、論理的な男性に憧れる
第4段階:高い精神性を持ち、世界や自分に意味を与え人生を導いてくれる男性に憧れる。
内省、自己との対話を通して潜在意識(心の中)にいるアニムスを今より上の段階へ成長させることで、恋愛の質、人生、生命の質を向上させることができるようになります。
アニマの4つの発達段階
男性の潜在意識(心の中)にいるアニマにも4つの発達段階があり、その段階によって好みの女性像が変わります。
- 肉体的なアニマ
この段階では、単に”女”や”性的欲求の対象”というアニマを持ちます。それを女性に投影し、女性に対して内面よりも、肉体的な面を求めるようになります。相手の人柄や人間性は考えず、単純に子孫を残せる相手を求めていく段階です。要するに、性欲を満たせる女性であれば、誰でもいいといった状態になります。 - ロマンティックなアニマ
第1段階とは裏腹に、ロマンティックなアニマを女性に投影し、女性に人格や人間的な魅力を求めます。相手を一人の個人として、好意を持ち、女性の内面を重視するようになります。具体的には優しさや慎ましさ、包容力などが挙げられます。 - 霊性的なアニマ
第3段階は、特定の個人への恋愛感情ではなく、無制限に分け隔てなく”慈しみ”や”癒し”を与えるアニマです。聖母マリアなど人々を慈愛の心で救うイメージを持ちます。聖母マリアは、母親でもありながら乙女のような純粋さも持ちわせています。 - 叡智的なアニマ
第4段階の叡智的なアニマは、内面の女性像が極限まで高められ叡智にまで至った状態です。ギリシア語の「知恵」を意味する、ソフィアと呼ばれることもあります。深淵な雰囲気と、神々しさ、知的な印象を持ちます。モナリザや観音菩薩などに例えられることがあります。
アニマの発達段階と女性への憧れ
1:肉体の快楽だけを求めるようになる
2:非現実的、幻想的、情緒的で甘美な恋愛を求めるようになる。
3:聖マリアのようなイメージを持ち、純粋で慈愛に満ちた心の女性に憧れる
4:女神や観音菩薩のイメージを持ち、生きる意味や知恵を与えてくれる神聖で知的な女性に憧れる
男性から肯定的なアニマを投影されて、それを受け入れることができた女性は、その男性にとって理想のパートナーになります。
相手の男性が自分に求める理想の女性のイメージを考察して、相手の男性の潜在意識(心の中)にいるアニマの発達段階を理解できれば、相手をリードして上手に恋愛することができるようになります。
