使用するタロットカード

タロットカードは、主に伝統的な「マルセイユ版タロット」及び、標準的な「ウェイト=スミス版タロット」を使用します。

通常は、占い師が自分との相性や相談内容などによって使用するカードを選択しますが、相談者自身がカードを見たときに「良い印象を持った」「信頼感を抱いた」「デザインが気に入った」など、特定のカードに好印象を持ったり、思い入れのあるカードがあったりする場合は、相談者本人との相性を考慮して、使用するカードを相談者様に選択してもらうこともあります。

マルセイユ版タロット

Marseille Tarot

マルセイユ版タロット

マルセイユ版タロットは、神話や寓話などに表出した人類の持つ普遍的意識を源泉に、長い歴史の中で完成された伝統的なタロットカードです。

象徴的、寓意的な大アルカナと、万物を形作る四大元素や、人が人生で経験するあらゆる事象や心理を示す4つのスートと数秘学的意義を持つ小アルカナで構成されています。

大アルカナは内面的、霊的な意味を持ち相談者自身を示し、小アルカナは行動や意識、思考など現実世界の事象への影響を表します。

ウェイト=スミス版タロット

Waite-Smith tarot

ウェイト=スミス版タロット

ウェイト=スミス版タロットカードは、20世紀初頭にマルセイユ版タロットを基に神秘主義思想、魔術的教義を加えて完成された、現代の標準となっているタロットカードです。

大アルカナ、小アルカナの構成、意義は同質ですが、マルセイユ版タロットと比較すると、より象徴的、寓意的なタロットカードです。

易占タロット

I Ching tarot

易占タロット

太極運命術学会創始者である高井紅凰先生が考案したイーチン・タロット(易占タロット)で、占筮の他、タロットカードと同様にスプレッド(展開法)を使って占うことができます。

筮竹を使用した略筮法と同等となる秘伝の札筮法で占います。64卦のカードが現在の状況を明らかにし、変転する未来を示します。

古代中国において、易の占筮(易占)は、神物である蓍(めどぎ)※1という植物の枝を用いて占筮していましたが、 入手や保存の困難から筮竹を用いるようになり、また、多大な時間と手間をかける本筮法の手続きを簡略化できる中筮法、略筮法など各種の様々な占筮法が考案されました。

十二世紀頃には、すでに三枚の貨幣や一枚の貨幣を使った擲銭法が広く普及していた記録があり、今日でもコインを投げる擲占法が広く用いられています。その後、六枚のコインを使う擲銭法や、八面体のサイコロと六面体のサイコロを用いた易占も広く行われるようになり※2、易占が身近なものになりました。

近代になり、易経の64卦を64枚のカードにしたイーチン・カードが考案され、昨今は様々なデザインのカードが用いられています。易占タロットは、2002年に高井紅凰先生が公開したイーチン・カードのひとつです。

※1:蓍(めどぎ)は、キク科の多年生植物で、易のために神が発生させると言われていました。
※2:易の本質は道具や技法ではなく、占い師、相談者の意識と、示された卦や爻の正しい解釈です。

紫微斗数タロット

Zi Wei Dou Shu tarot

紫微斗数タロット

紫微斗数タロットは、中島多加仁先生が出生時間不明の場合でも紫微斗数占星術が使えるように考案したタロットカードで、的中率に定評のある紫微斗数占星術の象意と、タロットカードのスプレッド(展開法)を用いて占います。

東洋占術系のカードは、西洋のタロットカードと比較して、より直感的で具体的な鑑定結果が出るのが特徴です。

魔女の家のタロット

wicca tarot

魔女の家タロット

1985年、占いハウス「魔女の家」の、アレクサンドリア木星王先生が創作し、アメリカUSゲーム社を通じ海外でも販売されたタロットカードで、占術者のインスピレーションを重視したデザインとなっています。

ウェイト=スミス版タロットに準拠していますが、大アルカナの一部タイトルを変更し、小アルカナはスートと数意だけではなく、イメージからもインスピレーションを得られるようにデザインされ、マルセイユ版タロットとウェイト=スミス版タロットの中間的な仕様になっています。

魔女の家の占い師メンバーからも「インスピレーションがわき、驚異的な的中率をみせてくれる」と評価されていたタロットカードです。